古い住宅の扱いと新しい街づくりについて

しばらく前にテレビで減築という考え方を紹介していました。それによると大規模な団地や大きな住宅などで、すでに必要のなくなった部屋を上手に取り壊して、住宅の規模を小さくすると言うことです。それによって過剰に存在する部屋を整理して需要と供給のバランスを取ると言うことですが、それは同時に住環境をよりよいものに変えていくという側面もあるわけです。このような方法は人口が増える状況下ではまったく考えもしなかったことですが、現在の日本のように世界的に見ても早い速度で少子高齢化が進む国にとっては、考慮に値する考え方だと思われます。
そもそも住宅と言うのは時代の要請にしたがって形が変わるものだし、高度成長期にたくさん作られた団地だって時代の要請の元に作られたのだから、時代が変わった現代において住宅の形が大きく変わるのは当然のことだと言えるわけです。また古い建物を減築すると言うのは逆に考えれば新しい街づくりを始めることにもつながるのだから、それが仕事を作り多くの労働者を養うことにもつながるでしょう。これは住宅に限らず古いインフラ全般に言えることですが、新しい街づくりこそが現代に求められているし、それが将来への希望につながるのではないでしょうか。
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